瀬戸内海地方の農家、具体的には私の母方の実家の戦後の自動車の変遷です。
実用車がどのように用いられたかの一例として記述しました。戦後の年代順です。
瀬戸内海地方で柑橘系の作物、および米、野菜などを生産していました。
柑橘系の場合は低山での作業、および市場への運送などに自動車は使用されました。
豪農というほどではありませんが、耕作面積自体は「少なくはない」農家でした。
戦時中~戦後直後
大八車(もしくはリヤカー)
これで隣町の市場まで野菜を出荷していたとの事なのですが、車でも結構な距離なのですが…。
終戦後
原付自転車(エンジン後付タイプ)
恐らく初代カブタイプの実用自転車に後付エンジンだと思われます。
ただし、メーカーは不明です。このタイプの後付エンジンは戦後にメーカーが乱立した経緯があり、現在では聞いたこともないようなメーカーが多数ありました。
1960年代
ダイハツオート三輪
燃料代が高いのですぐ手放した、との事です。
ケッチンが出る、との話題があったので恐らく下のようなタイプかと考えられます。
1960年代
三菱・シルバーピジョン(スクーター)
農家の未舗装の道でこのバイクが使われた、というのはちょっと驚きです。
大型の荷台を搭載して使用したとのこと。
1960-1970年代
マツダ K360
通称、ばたばた。 エンジン音からのその名称かと思われます。
このタイプの軽三輪自動車はミゼットが有名なのですが、瀬戸内海という立地上、広島のマツダの販売網が強かったのかもしれません。
1970-1980年代
マツダ・ポーター
恐らく年代的に推測するとこの車だと思われます。
マツダの軽4輪、となれば、マツダB360の可能性も有りますが、K360保有のあとにB360は時代的に無いと思われます。
1980年代
マツダ・ボンゴ(2代目)後期型 ワゴン ウエストコースト
・私が小さいときによく乗ってました。
・水色で車内に扇風機がありました。
1980-1990年代
ダイハツ・ハイゼット・バン(7代目)
・この車を買って数年で祖父が倒れて手放したのであまり記憶が無いです。
以上です。