人間は旅をして、「この地」まで来た
私は以前、日本一周などを行ったりもしました。長距離旅行もそうですが、「旅」をする行為そのもの自体がすごく好きです。
昔はひたすら遠くに行く事が私の旅の目的の中であったのですが、最近は近場でも良いので、自分の住んでいるところとは別の場所で自分の時間を過ごす、そして、美しい光景を見ながら、ゆったりとした時間を過ごす。そんな行為が最近の私の旅の目的になりつつあります。
つまり、旅とは根本的に言ってしまえば、「今、生活している場所とは違う場所に行く」それが旅の目的だったりします。私はツーリングやドライブなども好きですが、それら、同じ目的のためにおこなっている事だったりします。
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人間の本能としての移動する行為
人間は猿から進化して、今の人間になりました。人間の元となった「おさる」はアフリカから発生し、長い長い年月をかけて進化をしながら、今、私が今ここにいる日本へとたどり着きました。
それはつまり、人間とは旅をする事をDNAレベルで刻み込まれた存在なのではないかと思うのです。つまり、新しい場所を発見し、そして、そこに自分の子孫達を送り込む。その事によって人間が地球全体に定住するようになったのですから。
そして、その本能は今でも進化を続けています。それはある意味では究極的には宇宙旅行でしょうし、そして、他の惑星への移住、テラフォーミングという行為かも知れません。
それらは様々な理由をもって説明をされますが、それらの行為の根底にある事は人間としての本能そのもの、ではないでしょうか。
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観光地など、正直どうでもいいです
とはいえ、私の場合、観光などはまったく興味がなかったりします。興味がないと言うよりは、人間が多いですから疲れます。
せっかく自分の時間を過ごすために旅に出るにも関わらず、なぜわざわざ人を見ないとならないのか、と。
若かりし頃ので日本一周をして北海道まで行ったのですが、その北海道の最北端で最も興味印象深かった事は、北海道最北端にもかかわらずバスで観光客が団体で押し寄せいていたため、風情も何もあったものではない体験をしました。
「いったい私は日本最北端に来て何をしているのか?」
と、本当に疑問を呈するような経験でした。つまり、観光地に行く行為自体が、もはや旅の本質から全く外れている、のではないではないの、とすら思ってしまうのです。
人間は「ここではないどこか」に行く事が旅の目的であって、観光地とは、それらの本能に対する後付の理由だ、とすら考えています。
そのため、私は観光地には全くゆきません。今、住んでいる場所と別の場所に行って、のんびりとした時間を過ごす、それだけで全然楽しいと思うのです。