小さなガジェットは「作れる」が
iphoneを見るまでもなく、世界のIT企業もしくはハードウェアの企業は、小さなパソコンやスマートフォンを開発していますが、それらの小さなガジェットを作る傾向はもう終わりなのではないか、と私は本気で考えています。
一番小さなガジェットとして有名な物はiWatchがありますが、iWatchの充電が保つ時間は1日程度、と言われます。つまり、腕時計にもかかわらず脱着ごとに充電をしないといけない、それはそもそも腕時計なのか?と疑問を呈したくなるような腕時計形のガジェットであったりします。
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タブレットに見る「大きなサイズ」の利便性
先日、タブレットを購入しました。
そのタブレットはアンドロイドOSとwindows10 OSのデュアルブートだったのですが、当初、タブレットで仕事ができるではないのか、と思っていたのですが、確かに仕事自体はできなくはないのですが、次のような外付けの機材が必要となります。
タブレットで仕事をしようとすると、キーボードとマウス、しかも、それらを外付けのブルートゥースセットで使い、しかも、タブレットですからバッテリーもあまり持たないので、外付けバッテリーも必要になります。
また、有線Lanの環境で使うには、有線LanとマイクロUSBとの変換アダプタも必要になりますし、また、タブレットは多くの場合、USB端子はマイクロUSBの一つしかありませんので、それらを分配し、かつ充電ができるような機能を持ったUSBハブを買う必要があります。
実際に私はこれらの機材を買って、タブレットでそのセットを組んだのですが、その後、別途、ノートパソコンを買いました。
つまり、タブレットが出た事によって、逆説的にノートパソコンの強みが明らかになりました。
つまり、ノートパソコンは電源を入れ、本体の液晶のヒンジを開いた瞬間から使える事の「発見」です。
それは考えてみれば当たり前のことではあるのですが、ある種の再発見を行うことになりました。
現在の技術では、あらゆるガジェットは、もはや人間がキーボードで入力する事を無視し、バッテリーの持続時間を無視すれば非常に小さくする事ができます。
しかし、本体を小さくすることが可能であっても、それを駆動するバッテリーや人間の入力するための装置、すなわちキーボードやマウスは一定以下の大きさに合わせる事ができません。
また、それらの入力装置を別途用意するのは、それらの小型ガジェットは極めて機能を限定された用途にのみ使う、という状態になってしまいます。
とはいえ、タブレットはメールチェック、電子書籍を読む、などの「情報の受取」には極めて便利なガジェットではあるのですが。
つまり、技術を総動員して、超小型ガジェットを作っても、人間の肉体では使えない、そんな矛盾が明白化していることになります。
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ガジェットサイズの進化は、行き着くところまで行き着いた
むしろ、それよりは今後バッテリーでいかに長時間の運用できるか、もしくはいかに耐久性の優れた製品を作るか、もしくは将来的なOSなどのアップデートに対応できる、それはすなわち、それらのガジェットの本来の基本性能の高い製品を作るか、そのような考え方が求められるのではないかと思うのです。
とはいえ、パソコンの性能が上がる理由とは、それはソフトウェアが過大な要求をする事に他ならず、また、それはブラウザなどにおいては、ブラウザ性能が上がるからこそウェブサイトもjavascriptなどを駆使し、処理能力を求めるサイトを作る、というイタチごっこの状態などではないでしょうか。
私はインターネット10年くらいは使っているのですが、ウェブの黎明期でも現在と同じような楽しさがありましたし、当時は64kbpsの回線などで画像などをやり取りしていました。
そのような事を考えると、パソコンの進化とは、ウェブサイトも無駄に大きく、重くそして、通信料をたくさん使う、そんなトレンドとセットになっている、あまり好ましくない状況にあるのかも知れません。
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後述
その割には、B5サイズ以下のノートPCが存在無いのですよね…。
かつて存在したペルソナ、カシオペアのように、ハーフB5ノートがあればほしいのですが。
別にマウスは外付け、もしくは画面タッチで良いですから。
それを考えると、タブレットとBluetoothキーボードを使いを接続すればよいではないかと考えるのですが、ただ、それをすると、スペックが低いのですよね。
そのサイズで持ち運びをすると当然出先で作業などを行う際に、処理速度的に非常に物足りないという状況になってしまうのです。
なかなか良い商品というものはないです。帯に短し、襷に長し、といったところでしょうか。