ウェブの情報は単なる断片
私もブログを書いている身からすると、よくわかるのですが、インターネットの情報の情報は、SEOなど、検索されてナンボの世界であったりします。
そのため針小棒大な書き方や、もしくは検索に強い記事を書こうとする、そのような意図が透けて見えるブログが検索の先頭に出ている事が多いです。
特に最近の傾向として、googleの検索エンジンがブログを優先する事により、それを利用したブログを使っての金儲けをしようとする者達が、ブログに多数新規参入する事によって、検索結果が意図的に「SEOで検索されやすくなる事のみを目的とした情報」が検索結果の先頭に出ている事が多いのです。
そうであるからこそ、逆に、本の重要性が高まっているのではないでしょうか。ウェブが「誰かが自分の儲けを優先するための情報」であるのに対し、本は、「自分で考えるためのツール」という、意味において。
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本は激安である
私は本を読む時は、新古書店ブックオフなどを利用する事が多いのですが、ブックオフに行くと本が数100円程度で買う事ができます。
これはその本に書かれている内容と、金額で考えると非常に激安と言えるものでしょう。
つまり、数百円のお金で、自分の知りたい事を網羅的に知る事ができる。また、同じ分野についての本を買ったとしても1000円程度で入手する事ができる。
本とは、読みながら考える事が行いやすい媒体です。それに対してウェブは、ひたすら発信したい者が、何らかの意図を持って発信しています。そもそも論として、発信のモチベーションが異なっているのではないでしょうか。
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その本をデータは一体誰が持っているのか
電子書籍などと言いますが、電子書籍のデータは一体、誰が所持しているのかご存知でしょうか。
電子書籍のデータとは自分が保有しているのではなくその電子書籍の売買、提供元がデータを保持しています。
そのため提供元の都合によって、ある日突然データが削除される事が実際に起こっています。
自分が所有しているにも関わらず、そのデータ提供先の気分ひとつで本が閲覧できなくなってしまう、という大きな問題を抱えていることになります。
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本を読む事は、考える事
本を読む事は、それは考える行為と同じ事です。
本には分量がありますし、また、ウェブのような都合の良い取捨選択を基本的には行いにくい媒体ではないでしょうか。無論、そのような本もありますが。
一定の分量を、そのテーマについて書く事とは、それはそのテーマを深く掘り下げる行為ですし、それについて書く者もそれなりの知識がなければ書くことができません。
もっとも、最近のお手軽な新書などでは、タイトルだけで釣ろうとするものも増えてはきましたが。
アマゾンなどの書籍の囲い込みの危険性
本とは、明かりさえあればどこでも読む事ができます。新書や文庫であれば、かばんの中に忍ばせておいても問題はないですし、10分程度の空き時間があれば、その時間に本を読む事ができます。
最近、amazonや楽天などでは電子書籍、通販などによって、本の流通を囲い込みをしようとする傾向がありますが、それは極めて危険な行動であると思うのです。
それは、情報を特定の大手企業が何社かが独占をしてしまう行為に他ならないのですから。
本は様々な意見が書かれているからこそ、様々な複数の流通経路を健全に成り立たせる事が絶対的に必要な行為なのではないでしょうか。
電子書籍は、それらの企業がなくなってしまえば、書籍のデータ自体が失われてしまうのですから。
少なくとも私は、それらの情報独占をしようとしている企業が数十年先に健全な形で残っているか、について非常に疑問を感じます。