最後に生き残るメディアとしてのラジオ、ラジオはウェブと共に更に発展する

ラジオの現状

最後に生き残る放送メディアとはラジオではないかと思います。

実際、私も仕事をしながら時々ラジオを聞くのですが、パソコンでの単純作業との相性は抜群ですよね。

ちなみにラジコはあまり聞きません…。ラジコにお金を出せば全国の放送が聞けるのですが、そこまで払うつもりはないですし、あと、スマホの貧弱なスピーカーではなく、AMラジオの雑音混じりのほうが雰囲気あっていいですね。

放送メディア全体を考えた場合、BS,CSを含めて、多分テレビの方が先に経営的に困難になるのではないかと思います。ただ、テレビだけで言えば、BS,CSは最後まで生き残って、地方局がまず最初にダメになるでしょうけど。

ラジオというのは実はWebと凄く親和性が良いという点があります。例えばtwitterやメールとの番組連携、それによる生放送への聴取者の意見の即時導入、そのレスポンスにおいてはテレビにはない強みがありますし、また、制作スタッフの人数が少なくて済む、などの点もwebに似たところがあります。

ある意味、ブログを音声化したようなメディアとも言えるかもしれません。



広告

ラジオの向かうべき未来

具体的な制作手法で言えば、ラジオで多いワイド番組形態を止め、もっと少人数、例えば一人か二人で作るような30分番組15分番組そういった枠を作っても良いのではないか、と思います。今のワイド番組は、ただ単にパーソナリティがダラダラとしゃべっているだけ、といった番組も多くありますし…。

スポンサーも、例えば業界団体の斡旋で、小さな企業がもっと広告を出せるようになれば面白いと思うのですが。広告自体をエンターテイメントにする、という考え方もありでしょう。

また、もっと小規な番組形態が増えるのであれば、個人のwebブロガーとかがスポンサーになって、15分番組を自分の好きなテーマで放送するという方法もありかも知れません。文章を書くことと、話すことでかなり共通性がありますし。

もちろん、一部の「ブログのためのブログ」が多用するネタ、例えば情報商材だとか、「いくら儲かってます」などの話題は、放送コードで厳禁にして局は厳重にチェックする必要はありますが。

別の考え方としては、コミュニティFMとウェブとの連携とかもありなのではないでしょうか。つまり、コミュニティFMで、ウェブラジオをセレクトして流してしまうとか。



広告

今後行われるであろうラジオの新しい形態

実は私はインターネットを観覧する際に、「読む」のではなく「聴く」ことが多いです。

それは、ウェブ上のテキスト情報読み上げソフトウェアに登録し、そこからひたすら聞くという行為を行っています。

これは、「ながら作業」やまた通勤時に、それらのウェブサイトの内容を「聞く」ことができるため、時間短縮、または暇つぶしとしてのメリットとなります。

これは、実はラジオの全く新しい携帯のあり方の原始的な形ではないかと私は考えます。

実では非常に懐かしい存在として思い出されるであろう、ポケットベルという存在は、未だに生きています。

ではそのポケットベルはどのように生きているのか、といえば、ポケットベルの周波数帯を使い、音声データを「テキストデータ」として送信し、災害時の警報などを流すために使われているのです。しかも、それはテキストデータを受信機が読み上げるという形態になっています。

デジタル化したデータの場合、ラジオの「音声」と文字情報のテキストデータの場合、同じ情報いの場合テキストデータの方が圧倒的に少なくて済みます。

今Googleなどの読み上げエンジンまたMicrosoftAmazonなども読み上げエンジンを作ろうとしています。

今後、それらの読み上げエンジンが、AI、ビッグデータなどの発展で、読み上げがより自然な形で行われるとすれば、読み上げエンジンを用いたテキストデータをラジオとして認識することは十二分に現在のテクノロジーでも可能です。

これは新しいラジオの萌芽として存在しているのではないか、と考えます。すなわち、

「テキストデータを読み上げる音声を流す機械としてのラジオ」

も大いにありうるのではないか、と考えます。

また、その場合、現在の「キュレート」サイトのような著作権への問題や、また広告収入をどうするのか、という問題がありますが、ともかく現代の技術でも「テキストデータをパソコンが読み上げる」ラジオ局の形態は十二分に印作成可能です。

事実、部分的には現在でも行われていますし。

AIアナウンサー”がラジオ放送 Amazonの音声合成技術で
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/01/news106.html

面白い記事のブログなどを調べ、それを人間が読み上げるという現代のアナログラジオとの融合という形も大いにあり得るでしょう。

ともかく、工夫次第ではラジオはものすごく面白くなるでしょうし、実際、現在のままで一番最後まで生き残るメディアだと思います。

ところでラジオを聴いてみませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

日本語を含んでいない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)