私はプログラミングの世界をしているのですが、この本を読んでいて色々と思う事があったので書評として書いてみようと思います。
30年前のプログラム環境を知る
この本が書かれたのか昭和60年、今から30年前の本になります。30年前と言いますとまだwindows 95も出ておらず、一般の人々にとってパソコンはまだまだ縁遠い、一部の知識のある人だけが使っている機材というものでした。
この本にはPascal、fortran、c 言語などが書かれているのですが、プログラムの処理速度は、当時からに非常に向上しているが、基本部分、例えばforやはwhilw、 もしくは外部関数などの考え方はもうその当時からすでにあったということについて、一種の驚きも含めて 考えさせられる1冊となりました。
30年前から変わった事、変わっていないこと
この本の書かれた頃から、プログラムのもっとも基本的な部分は全然変わってないと見る事もできます。
現在はそこにAPI的なもの、もしくはそのプログラムのバックボーンにある利用できる部品、が増えていて、その部品をいかにしてプログラムする者が利用してそれをサービスにつなげていくかという点が非常に発達しているのではないでしょうか。
また当時のプログラム言語は、あくまでも計算を最優先としているものであり、人間にとって分かりやすい表示、例えばそれはテキスト文字列やもしくは入力出力系統が非常に貧弱である事は伺うことができます。
これら、この本の中で書かれている30年前のプログラム環境と今のプログラム環境らを合わせて考えると、おそらく将来的にはあらゆるガジェットでプログラムがいとも簡単に利用できるようになるのは確かでしょう。
今、AIもしくはビッグデータ、などと言われますが、それらの考え方もおそらく当時から存在がしたのでしょう。それらは当時、まだハードウェアがそれの考え方についてこれなかった、ということなのでしょう。
今のところパソコン業界を変えるような革新的なアイディアのはまだ出ていないのではないか
この本を読んでいると、まだまだハードウェアの進化自体は残るでしょうし、今考えられうるプログラミングにおける「ハードが障壁となっている問題」はいずれは実用化されていくでしょう。
ただ、それでもプログラミングの基本は全部同じで、とも言えます。
例えば、プログラムがプログラム自身で自分を生み出せるようなれば、だいぶ変わるのかもしれません。
それは先ほど書いたAIに他ならないなのですが、ただそれが今一般的に世間に言われているように、そんなに早く実現できるかと言うと私は少し疑問を感じます。
パソコンが進化したと言っても、それを使うのは人間なのですから、その人間が産業革命に匹敵するレベルの革新的な考え方を創出して、パソコンの使い方を変えない限りあまり変えないのではないかな気がします。