住宅とは生きるためのツールである
この本は住宅を生きるためのツールとして考えている、と私は肯定的に捉えました。
自分の住処を自分で作り、そこで最小限の生活を行い、自分の自由時間を最大限にとる。
そのような思考に基づいて本書は書かれています。
現在、勤め人の人が、最人生において直面する問題、もしくは出費の最大の原因として捉えられうる住宅の問題について、自分で作ることによって解決するという非常に面白いアプローチと言えるでしょう。
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この本が1冊ある事による安心感が果てしない
この本の非常に優れた面の一つとして、自分で作った家が法律的に、どのような扱いになるのか、また、どのようにすれば合法的に自分で家を作る事ができるのかを非常に詳しく調べている点です。
ある意味で、今、ウェブではスモールハウスとはある種の流行とも言えるような状態となっていますが、本書のように法律面を詳しく調べ、それに合致させるための思考方法が書かれている本は極めて珍しいのではないでしょうか。
家を作る行為には工作能力が必要ですが、それとは別に法律に合わせるためには、それ相応の思考能力者が必要です。実際に家を作る事ができない土地も確実に存在するのですし。
とはいえ、今後少子高齢化が進むため、過疎地なども増えてゆくでしょう。そのような土地における別荘的な意味での住宅を取得する際にも本書は役に立つかも知れません。
余談ですが、今後、人口減少事をする社会なのですから、住宅についての状況者は明らかに現在とは変わといくでしょう。また、地方においては、その自治体そのものの存続をかけた熾烈な移住者呼び込み合戦が始まるかもしれません。
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生きる事は何か?根本的部分を考えさせる一冊
さて、私がこの本を読んでいて強く感じたのは、生きる意味を住宅を通して筆者は感がさせる、ということです。
住宅問題は、それがあまりにも現在の社会システムの中に組み込まれすぎているため、「当たり前」として考えてしまいますが、自分で家を作ると、そのシステムの根本に目を向けることになります。
それは、社会的な状況における住宅の役割、それらを根本から見つめ直すために非常にこの1冊は強い問いかけをしているような気がします。
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まとめとして
本性を1冊持っておく事によって、自分の人生において、どのように生きるべきかを考えるきっかけになるでしょうし、また、住宅、すなわち住み方には様々な選択肢があることを否応なく考えさせられます。非常に人生において役に立つ1冊ではないでしょうか。